英Vodafone Groupは英国時間11月18日,2003年4~9月の業績を発表した。売上高は169億ポンド(約287億ドル)で,前年同期間と比べて13%増加。税金,営業権償却費,特別費控除前の利益は54億ポンド(約92億ドル)で,同26%成長。営業権償却費および特別費控除前の1株当たり利益は,同46%増の4.78ペンス(約8セント)となった。

 特別費用を含めたEBITDA(利子,税金,減価償却費控除前利益)は66億ポンドで,同19%増加した。ただし営業権償却費控除後は,43億ポンドの損失となる。

 Vodafone Group社CEOのArun Sarin氏は,「厳しい市場状況にありながら,すばらしい業績を収めた半年間だった。比例加入者数は1億2500万を超え,売上高とEBITDAが2ケタ成長を遂げた」と述べた。

 音声サービスによる収入は118億8200万ポンドで,前年同期間と比べて14%成長。データ・サービスによる収入は21億8600万ポンドで,同29%増加した。

 加入者1人当たりの平均売上高(ARPU)は,2002年10月~2003年3月の半年間と比べて,イタリアで2.3%,英国で1.7%増加した。ドイツでは横ばい,日本では2.7%減少した。

 同社は今後の業績見通しについても明らかにした。モバイル事業収入(為替の影響を除く)は2003年4月~2004年3月に約10%成長,2004年4月~2005年3月に1ケタ台後半の成長率となる見込み。

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